escape実験区

グッド・バイ, ハロー, スロー・エモーション

詩っぽいもの

リミッター

打ちのめされて 途方に暮れて どうしようもなくって 山手線 揺られながら きっと情けない顔してる僕に 奮い立てと告げる 彼は姿を現した 諦めと無知と愚かさ交わる 何も言えず 抗いもしない あの時の牢獄で 瞳に光宿したまま たったひとり 彼は叫んだ 違う …

延長線

君が目覚めた未来には とっくに僕はいないけど 君の未来へ繋がる世界 今からだって何度だって 紡いでみせるよ ぼろぼろになってでも 心も身体も 思うようにいかなくて ふてくされてる朝も 集めたメロディ聴いてるうちに 君のこと考えてるんだ そう やっぱり…

lunacy

過ぎ去ったもの 手繰り寄せて 今も胸の中で響いてる 憧憬とともに 揺るぎないもの もう一度確かめてみる 絶えず押し寄せる灰色の波は 僕を奈落へ引き摺りこんで 心を怒りと憎しみで どす黒く染め上げる 何もかも連鎖して めちゃくちゃに固まって 途方もない…

無限の海

無限に広がる記号の連なりたゆたう海 人々はみな言葉かき集めては相応しい意味を持たせようと波に呑まれながら絶えずもがいてる 僕だってそうだった それは誰もの心を歪にさせる絶大なる魔法で はらいのける術をちっぽけだけども僕は知っている 必死で駆け抜…

ハログラ

寝坊した朝何気なく開いたノートささやかな夢と後ろめたい気持ち綴られていた 夢はいつの間にか夢じゃなくなっていて だからきっと今夢見てる景色もそう遠くないうちに叶うのだろうそんな気がするんだ 後ろめたい気持ちは少しずつ姿を変えて相変わらずそこに…

アレルゲン

ほんとは誰も悪くないって心の底から思えたならどんなに良かっただろう、なんて帰りの電車待ちながら苦し紛れに嘆いてみせる 神様ぶっても卑しいニンゲン元々そんなにできてないって嫌というほど目の当たりにして狼狽えて逃げて押し潰されてペラペラになって…

モノサシ

何度繰り返すのだろうもしも 終わり見えない世界の理書き換えるつもりでいたのに書き換えられる側だったなら 知らない間に誰かの都合で歪められたメモリ刻み付けられたモノサシ振りかざして君はどこへ行くの?何のために誰のために かつて光を放った白は残ら…

「」

差し込む光に誘われて帳の向こうに広がる乾いた大地を視る今日もひとりで 小さな魔法の呪文唱えながら 偽りの鐘の音が 空に鳴り響く天空には無垢のアヤカシが住んでいて鐘はヤツが気まぐれに鳴らしてるとか なんとかこの前 本で読んだのさ とっくに夢物語は…

刻の旅路

駆け抜けた風追いかけて探してた場所辿り着くいつの時もそんな夢思い描いてた夜が明ける 地平線の向こうまで続く幻影寄り添いながら歩いていけば視えてくる現実 揺らぐことなき聖域へ心捧げた審判官に役目を辞する救済を 疑うことなき情熱を抱き続けた冒険者…

空の守り人

この広い空の下 遥か遥か遠くの街襲った禍いは永い時を重ねて風に乗ればいまも 人々の嘆きの声胸の中へと押し寄せる 静かなる情熱秘めた者たちが愛した大地は焦土と化した混沌の都市 虚妄蠢き歪みに塗れた歯車たちは狂い踊る 扉の鍵のありかすら忘れ自ら地に…

ヴァリユス

たったひとつの信じた答えそれはとっくにココロとカラダすみずみにまで染みこんだ僕のありのままの姿 それでも誰かの解けないパズル最後のピースになれるかなんて全然わかりゃしないんだ 戸惑い隠してわかったふりして上から目線なんてかっこわるいことして …

まどろみノイジー

眠りにつこうとする度に忍び寄る過去の暗闇惑い悲しむ君のことどうか守りぬかせてほしい 少しずつでも前向いてゆける強さ心に奏でるから耳を澄まして いま 立ちはだかる壁がセピア色に褪せるまでこの手を繋いでいつまでも見守るよ 闇夜を照らす明かりには僕…

プエルタ・エンテラーダ

あの頃の夢奪われようと情熱絶やさず心のともしび携えて静かに熱くなれ ディストピア訪れしあの日から彼らは呑みこまれたまま帰らない呑みこまれたことにすら気づかないままで 焦がれた地は滅びたと嘆き伝える人がいるそれでもくすぶる想い抱えて荒野を彷徨…